CINC CapitalはCINC(証券コード:4378)のグループ会社です。
CINC CapitalはCINC(証券コード:4378)のグループ会社です。

支援 / M&A仲介
- 公開日2024.10.30
- 更新日2025.01.31
M&A仲介とは?FAとの違いやメリット、会社選びのポイントを解説
M&Aを成功させるために、M&A仲介会社の選び方は大切です。M&A仲介会社を介して譲渡や売買を行えば、スムーズな譲渡が実現できるのはもちろん、事業を大きく成長させることも期待できます。
本記事では、これからM&A仲介会社を活用したい方に向け、M&A仲介会社を利用するメリットや選び方をお伝えします。また、FA(ファイナンシャルアドバイザー)との違いについても解説します。
目次
M&A仲介とは?
M&A仲介とは、企業のM&A(合併・買収)において、売り手企業と買い手企業の間に立ち、交渉や契約手続きを支援する役割を果たすサービスのことです。M&Aは複雑なプロセスを伴うため、経験や知識がない企業が単独で進めるのは困難です。そこで、M&A仲介会社が介入し、適切な相手のマッチングや交渉、契約手続きの支援を行い、スムーズな成約へと導きます。
M&A仲介会社とは?
M&A仲介会社は、企業の売却や買収を検討する企業のサポートを専門とする企業です。売却を希望する企業と買収を希望する企業の間に立ち、M&Aのプロセス全般を支援します。
具体的には、企業価値の評価を行い、適切な相手を見つけるための情報収集や交渉を進め、最終的な契約締結までをサポートします。
M&Aは単に売却・買収の成立だけでなく、その後の統合作業や経営戦略の最適化も重要となるため、M&A仲介会社はこうした一連の流れをスムーズに進めるための役割を担います。
FA(ファイナンシャルアドバイザー)との違い
役割の違い
M&Aのサポートを行う専門家として、M&A仲介会社とFA(ファイナンシャルアドバイザー)が存在しますが、それぞれの役割には明確な違いがあります。
M&A仲介会社は、売り手と買い手の両者の間に立ち、あくまで中立的な立場で交渉を進めるのに対し、FAは売り手または買い手のどちらか一方に専属で付き、利益を最大化するための助言や戦略立案を行います。
仲介会社は両者の合意を重視するのに対し、FAはクライアントの利益に特化して交渉を進めるため、アプローチが大きく異なります。
手数料の違い
M&A仲介会社とFA(ファイナンシャルアドバイザー)の大きな違いの一つが手数料体系です。M&A仲介会社は成功報酬型が一般的で、成約した際にのみ手数料が発生します。
初期費用がかからず、売り手・買い手の両者が納得できる条件でM&Aを成立させることを重視します。手数料の割合は取引金額の数%〜数十%が相場で、特に中小企業のM&Aではレーマン方式が採用されることが多いです。
一方、FAはアドバイザリー契約に基づき、着手金や月額報酬が発生する場合が多く、成功報酬に加えて継続的な費用がかかるケースもあります。FAはクライアントの利益を最大化するため、M&Aの準備段階から戦略立案、財務分析、交渉などのサービスを提供し、専門的なアドバイスを行います。
そのため、コストを抑えながらM&Aを進めたい企業にとっては、M&A仲介会社のほうが適している場合もあります。
FAの主な取引先は?
FAの主な取引先には、大手企業や機関投資家、ファンドなどが挙げられます。これらの取引先は、M&Aを単なる企業売買としてではなく、経営戦略の一環として位置付けているケースが多く、財務面での精密な分析や交渉力が求められます。そのため、FAは財務の専門知識を活かし、クライアントの利益を最大化するために戦略的な提案を行いながらM&Aを進める役割を担っています。
一方、M&A仲介会社の主な取引先は中小企業や個人オーナー企業が中心です。事業承継や新規市場への参入などの理由でM&Aを検討する企業に対し、買い手候補とのマッチングや交渉の支援を行います。M&A仲介会社は売り手と買い手の両方の立場を考慮して取引を成立させることを重視するため、よりスピーディーなM&Aが求められる場合に適しています。
M&A仲介の重要性
M&A仲介は、企業の合併・買収を成功させるために欠かせない存在です。特に中小企業においては、M&Aの経験や専門知識を持たない経営者が多く、自力で交渉を進めるのは難しいのが現状です。
仲介会社を利用することで、売り手・買い手の適切なマッチングが可能になり、交渉が円滑に進むため、トラブルを最小限に抑えながらスムーズな成約が期待できます。また、M&Aには財務・法務・税務といった専門的な知識が必要ですが、仲介会社はこれらの分野に精通したプロフェッショナルと連携し、適切なアドバイスを提供します。
契約書の作成やデューデリジェンスの実施、価格交渉のサポートなど、売り手・買い手双方にとって有利な条件でM&Aを進めるための支援を行います。
さらに、仲介会社は多くの買い手候補を抱えており、売り手企業にとってより良い条件を提示できる相手を見つけやすくなります。
特に事業承継を目的としたM&Aでは、会社の理念や従業員の雇用を守ることも重要視されるため、単なる売却ではなく、双方のビジョンが一致する相手を見つけることが成功の鍵となります。
M&A仲介は単なる取引の仲介にとどまらず、企業の将来を左右する重要な役割を担っています。
適切な仲介会社を選ぶことで、M&Aのリスクを抑えながら、企業の成長や円滑な事業承継を実現できるでしょう。
M&A仲介会社を利用するメリット
ここではM&A仲介会社を利用するメリットについて解説します。M&A仲介会社を利用することでスムーズかつ納得のいく譲渡が可能になります。
適切な買い手企業の選定や見極めができる
M&A仲介会社は、買い手企業の選定と見極めを代理で行ってくれます。経営者が自分で買い手企業を探す負担を軽減し、社風なども意識した、より適切な候補を選び出すことが可能です。
仲介会社が保有している買い手候補のネットワークを活用することで、選定にかける時間の短縮も期待できるでしょう。
M&Aのアドバイスやサポートが充実している
M&A仲介会社は、取引に関する豊富なアドバイスやサポートを提供します。M&A取引には法律や財務面での複雑な問題が伴いますが、仲介会社は自社の経験と知識を活かして適切な助言を行います。
法的な文書作成や交渉戦略の立案、財務分析のサポートなど、交渉に必要な内容はもちろん、成約前に対処すべき問題点や課題に対してリスク管理の助言も行っております。
譲渡側と譲受側の円滑なコミュニケーションを期待できる
仲介会社は、売り手(譲渡側)と買い手(譲受側)のコミュニケーションを円滑にする役割を果たします。売り手と買い手の両者の意見や要望を調整し、交渉を円滑に進めてくれるでしょう。
価格交渉や契約条件の調整など、難しい交渉も仲介者を介します。この難しい局面でも仲介をするので、事業主同士で息詰まったり、感情的にもつれたりすることもなく、トラブルも起こりづらいでしょう。
失敗しないM&A仲介会社の選び方
ここではM&A仲介会社を選ぶ際に失敗しないためのポイントを3つご紹介します。
- 複数の候補を比較する
- 過去のクライアントの口コミを参考にする
- 専門分野に強い会社を選ぶ
上記のコツを守って選定すれば、最適なM&A仲介会社を選びやすくなります。では、失敗しないためのポイントを解説します。
複数の候補を比較する
M&A仲介会社を選ぶ際には、複数の候補を比較することが重要です。
1社だけで決めてしまうと、その会社のサービスや手数料が適切かどうか判断しにくくなります。複数の候補を比較することで、どの仲介会社が最も自社に合っているかを見極めやすくなります。
過去のクライアントの口コミを参考にする
過去のM&A仲介会社のクライアントの口コミや評判を確認しましょう。
実際にサービスを利用した人の意見を知ることで、その会社の実際の対応やサービスの質を把握できます。口コミは内部情報や表に出てこない問題点を発見する手助けになります。
専門分野に強い会社を選ぶ
自身の業界 やニーズに合った専門分野に強い会社を選びましょう。専門分野に強い会社は、業界特有の問題や取引に精通しており、より適切なアドバイスやサポートを提供することができます。
自身の事業にマッチした仲介会社を選ぶことで、M&Aの成功確率も更に上がるでしょう。
まとめ|選定から交渉まで対応。M&A仲介会社を活用しよう
M&A仲介会社を利用することで、M&Aのプロセスをスムーズに進め、売り手・買い手双方にとって最適な取引を実現できます。
特に経験のない企業にとっては、仲介会社の専門知識やネットワークを活用することで、適切な相手の選定や円滑な交渉が可能になります。また、財務・法務・税務といった複雑な課題にも対応しながら、M&Aのリスクを最小限に抑えることができる点も大きなメリットです。
仲介会社を選ぶ際には、複数の候補を比較し、実績や評判を確認することが重要です。さらに、自社の業界やニーズに強い専門分野を持つ仲介会社を選ぶことで、より的確なサポートを受けられます。
M&Aは単なる企業の売買ではなく、事業の将来を左右する重要な決断です。適切な仲介会社を選び、専門家のサポートを受けることで、スムーズなM&Aの実現と企業の成長を目指しましょう。
お役立ち資料

【譲渡オーナー様向け】CINC Capital サービス紹介資料
業界最低水準の完全成功報酬制で「より早く」「より高く」を実現。 業界歴10年以上、業界特化のアドバイザーが伴走支援いたします。
この記事の監修者

CINC Capital取締役執行役員社長
阿部 泰士
リクルートHRマーケティング、外資系製薬メーカーのバクスターを経て、M&A業界へ転身。 日本M&AセンターにてM&Aアドバイザーとして経験を積み、ABNアドバイザーズ(あおぞら銀行100%子会社)では執行役員営業本部長として営業組織を牽引。2024年10月より上場会社CINCの100%子会社設立後、現職に就任。