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栃木のM&A動向は?事例や信頼できる相談先/M&Aを進める時の注意点を解説

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  • 公開日2025.04.21
  • 更新日2025.04.23

栃木のM&A動向は?事例や信頼できる相談先/M&Aを進める時の注意点を解説

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M&Aとは企業の合併・買収のことです。栃木県では後継者不在に悩まされる企業が多く、解決の手段としてM&Aが注目されています。

M&Aを実施するには専門的な知識が必要です。信頼のおける相談先へ依頼してアドバイスを受けましょう。この記事では、栃木県におけるM&A最新動向やおすすめの相談先、M&Aに際しての注意点などをご紹介します。

栃木のM&Aの最新動向【2025年】

M&Aを行う際は、エリア内の動向を確かめておくことがポイントです。ここでは、栃木県におけるM&Aの最新動向を解説します。

後継者不在問題を解消するためのM&Aが進行

帝国データバンクによる2024年の調査では、栃木県内企業の55.1%が後継者不在の状態であると回答しています。特に中小企業における後継者不足は深刻な課題とされています。

ただし、いまだに後継者の問題に悩む企業は多いものの、2011年の65.2%と比較すると状況は改善しているといえます。これはM&Aによる事業承継が進んでいることが理由の一つと考えられています。

【出典】帝国データバンク宇都宮支店「後継者不在に関する栃木県内企業の実態調査(2024年)」

およそ3割の栃木県内企業がM&A実施を検討

帝国データバンクの「M&Aに対する栃木県内企業の意識調査(2024年)」によると、過去5年の間にM&Aを実施した企業は8.9%、今後5年以内にM&Aに関わる可能性があると回答した企業が31.5%であるとわかりました。今後も栃木県内の企業によるM&Aは増加する見込みであり、多岐にわたる経営課題の解決手段として、さらなる注目を集めることが予想されます。

【出典】帝国データバンク宇都宮支店「M&Aに対する栃木県内企業の意識調査(2024年)」

栃木でM&Aの相談どこにする?

企業によって最適なM&Aの方法は異なりますが、専門知識がなければ判断が難しいのが実情です。検討の際は専門的な機関へ相談することが推奨されます。一般的なM&Aの相談先の種類や特徴を確かめておきましょう。

M&A仲介会社に相談する

M&A仲介会社は売り手と買い手の間に立ち、条件交渉や契約の調整などを行うことが特徴です。M&Aの専門知識を有するアドバイザーが在籍しており、企業の規模や業種、状況などを考慮して適切な相手を探してくれます。特に、栃木県内のM&Aに強みを持つ仲介会社に相談すれば、地域市場を踏まえた的確なアドバイスがもらえるでしょう。

金融機関や公的機関を利用する

地元の銀行や信用金庫、商工会議所などもM&Aのサポートを実施しています。地域密着のスタイルを活かし、地元企業同士のM&Aを仲介するケースも多く見られます。栃木県内にも相談窓口を設けている金融機関や公的機関があるため、チェックしてみましょう。

M&Aマッチングサイトで探す

インターネット上のマッチングサイトでM&Aの相手を探すことも可能です。場所や時間を問わずに候補を選定できますが、検討や交渉などは基本的に自社のみで行わなければいけません。トラブル時には当事者間での解決が必要とされる点にも留意しましょう。

栃木で信頼できるM&Aの相談先一覧

ここでは、栃木県内で信頼のおけるM&A相談先をいくつかピックアップしてご紹介します。M&Aを検討する際は、ぜひ活用しましょう。

栃木県事業承継・引継ぎ支援センター

栃木県事業承継・引継ぎ支援センターは、中小企業庁が全国に設置している公的相談窓口の一つです。中小企業診断士や金融機関OBなどが在籍し、承継計画の策定やM&Aのマッチング支援などを無料で行っています。

【参考】栃木県事業承継・引継ぎ支援センター

栃木県信用保証協会

栃木県信用保証協会は、中小企業や小規模事業者の資金調達を支援する公的保証機関です。信用保証を通じて金融機関からの融資を円滑に受けられるようサポートしています。資金面での支援を受けたいときに活用しましょう。

【参考】栃木県信用保証協会

CINC Capital

CINC CapitalはM&A仲介・アドバイザリーサービスを提供する企業です。マーケティングテクノロジーを活用したデータ分析に基づくマッチングや、業界最低水準の手数料体系を特徴としています。全国にわたるネットワークを駆使し、栃木県内のM&A案件にも対応しています。

【参考】CINC Capital

栃木のM&A事例

最後に、栃木県のM&A事例をご紹介します。自社のM&A検討時の参考にしてみましょう。

日本テーマパーク開発株式会社による那須興業株式会社のM&A

2020年2月、日本駐車場開発株式会社の連結子会社である日本テーマパーク開発株式会社は、那須興業株式会社の全株式を取得し、孫会社化することを決定しました。

那須興業は、栃木県那須郡にて「那須りんどう湖レイクビュー」を約55年間運営しており、地域密着型のレジャー施設として高い支持を得ています。

本件M&Aにより、日本テーマパーク開発は既存の「那須ハイランドパーク」との相乗効果を狙い、事業の収益安定化とサービス拡充を図ります。那須興業の地元との良好な関係を活かし、地域経済の活性化やインバウンド誘致にも取り組む計画です。

テーマパークの再生実績を持つ日本テーマパーク開発による今回の買収は、地域密着型施設の価値向上に向けた好例といえます。

【出典】日本駐車場開発株式会社「当社子会社による株式の取得(孫会社化)に関するお知らせ」

こころネット株式会社による株式会社北関東互助センターのM&A

こころネット株式会社は、2018年9月、栃木県宇都宮市を拠点とする株式会社北関東互助センターの全株式を取得し、子会社化する基本合意書を締結しました。

こころネットは福島県を中心に葬祭事業などを展開しており、M&Aによる規模拡大を成長戦略の一環としています。北関東互助センターは、冠婚葬祭・互助会事業で40年以上の歴史を持ち、地元に根差した安定経営を続けてきました。

本件により、こころネットは営業エリアを拡大し、地域間のシナジー効果による事業成長を目指します。地域密着型企業の強みを活かす買収であり、今後の事業展開が注目されます。

【出典】こころネット株式会社「株式会社北関東互助センターの株式取得(子会社化)に関する基本合意書締結のお知らせ」

株式会社アークスによる株式会社オータニのM&A

株式会社アークスは、2021年4月、栃木県を中心に展開する食品スーパー、株式会社オータニを100%子会社化し、正式にアークスグループ入りさせました。

オータニは栃木県に30店舗、埼玉県に1店舗を構え、地域密着型の営業で成長してきた企業です。本件M&Aにより、アークスグループの総店舗数は375店舗に拡大しました。グループ規模の拡大に伴う調達力の向上や、物流・商品戦略の強化が期待されています。

また、オータニの関係会社再編も進められており、農業事業の強化を図る方針です。小売業界における広域連携の流れを象徴する事例といえます。

【出典】株式会社アークス「株式会社オータニの正式なアークスグループ入りに関するお知らせ」

栃木でM&Aを進めるときの注意点

栃木においてM&Aを実施する際は、どのようなポイントに気をつけたら良いのでしょうか。ここでは、売り手側視点での注意点を解説します。

事業の継続を重視して買い手を選ぶ

ご紹介したように、栃木県では後継者不足を背景としたM&Aが増えています。売り手側としては単に高値で売るのではなく、事業を安定して引き継げる買い手を選ぶことが重要です。譲渡企業を探す際は、以下のような視点を持って選定を進めると良いでしょう。

  • 事業の理念や経営方針を尊重してくれるか
  • 既存の従業員の雇用を守る意向があるか
  • 主要な取引先との関係を維持できるか など

加えて、M&A関連の情報は機密事項が大半であり、外部に漏洩すると損害が生じる可能性があります。情報の取り扱いには細心の注意を払い、信頼のおける買い手企業であるかを見極めてから開示しましょう。

M&A後を見据えた調整を進める

売却後の運営がうまくいかなければ、大切に進めてきた事業が立ち消えてしまうことも考えられます。M&Aが成立する前の段階から、将来を見据えた調整を行うことがポイントです。

例えば、栃木内の取引先企業との強い結びつきがある場合は、M&A実施後も取引を継続できるように交渉しておきましょう。主要取引先へ説明の機会を設けることがおすすめです。

経営体制の変更に伴う不利益を避けるため、従業員の今後についてもしっかりと交渉します。従業員に対してはM&Aの目的を詳細に伝え、雇用契約や待遇面などの変更点を伝えましょう。

栃木のM&Aに詳しい専門家へ相談する

M&Aの成約に至るまでには、専門的な調査や複雑な手続きが必要とされます。自社の価値の算定や適切な買い手企業の選定、双方にとって望ましいM&Aスキームの選択なども、M&Aの専門知識がなければ困難でしょう。M&A仲介会社などの専門家に相談して、サポートを受けながら準備を進めることがおすすめです。

また、栃木県におけるM&Aに詳しい専門家に依頼することも重要です。エリア内の事業の特性を把握しており、市場の将来性や競合の状況などを的確に判断できるアドバイザーを選びましょう。

M&Aを検討する際に知っておきたい基礎知識

ここでは、M&Aにおける基本的な知識を解説します。疑問を解消した上で準備を進めましょう。

M&Aと事業譲渡の違いはなんですか?

M&Aは企業の買収や統合を指す総称であり、さまざまな手法があります。代表的なものが「株式譲渡」と「事業譲渡」です。株式譲渡は、会社の株式を第三者に売却することで経営権を移転する方法であり、会社の運営主体が変わります。対して、事業譲渡は企業の特定部門や事業のみを売却する方法です。

株式譲渡と事業譲渡では、売却益の帰属先にも違いがあります。株式譲渡による売却益は株主個人に帰属し、事業譲渡の場合は法人に帰属します。税務面や資金計画への影響が大きいため、自社にとって適切な手法を選ぶには、専門家に相談しながら慎重に判断することが大切です。

M&Aの手法について、詳しくは以下の関連記事で解説しています。こちらも併せてお読みください。

【関連記事】M&Aとは?意味や目的、手法ごとのメリットデメリットをわかりやすく解説

M&Aのメリットとデメリットはなんですか?

M&Aを実施することで後継者問題の解決を図れるほか、企業・ブランドの成長や新規市場の開拓などを行えます。対して、M&Aに際してコストが必要なほか、取引先との関係悪化、統合プロセスの停滞リスクなどが考えられます。

M&Aのメリットとデメリットについて、詳しくは以下の関連記事で解説しています。こちらも併せてお読みください。

【関連記事】M&Aのメリットとデメリットは?買い手と売り手の立場別にわかりやすく解説

M&Aの相場はどのくらいですか?

M&Aの具体的な相場は業種や企業規模など、さまざまな条件によって異なります。日本の中小企業におけるM&Aでは、一般的な算出方法として「時価純資産+営業権法」や「マルチプル法(EBITDA倍率法)」などが採用されていますが、いずれも計算のために専門知識が必要です。シミュレーションを活用し、自社の適正価格の目安を把握しておきましょう。

M&Aへ向けて自社の企業価値を知りたい方は、以下のページから「企業価値算定シミュレーション」をご利用ください。

【参考】企業価値算定シミュレーション

M&Aでおすすめの相談先はどこですか?

M&Aを成功させるには、実績のあるM&A仲介会社や金融機関、公的機関などに相談することがおすすめです。経験豊富な専門家を選び、適切なサポートを受けましょう。

CINC Capitalには業界歴10年以上のプロアドバイザーが在籍しており、栃木県内をはじめさまざまなエリアの企業様を支援しています。M&Aでお悩みの場合は、ぜひお気軽にご相談ください。

M&Aの相談先について、詳しくは以下の関連記事で解説しています。こちらも併せてお読みください。

【関連記事】M&Aはどこに相談する?相談先の選び方やメリットデメリットを解説

栃木のM&Aのポイントまとめ

今後、栃木県でもM&Aを行う企業が増加すると予想されています。自社のM&Aを成功させるためには信頼のおける専門機関に相談し、的確な支援を受けることが大切です。栃木県内のM&A最新動向や事例などを参考にしながら、準備を進めていきましょう。

CINC Capitalは、M&A仲介協会会員および中小企業庁のM&A登録支援機関として、M&Aのご相談を受け付けております。業界歴10年以上のプロアドバイザーが、お客様の真の利益を追求します。M&Aの相談をご希望の方はお気軽にお問い合わせください。

この記事の監修者

阿部 泰士

CINC Capital取締役執行役員社長

阿部 泰士

リクルートHRマーケティング、外資系製薬メーカーのバクスターを経て、M&A業界へ転身。 日本M&AセンターにてM&Aアドバイザーとして経験を積み、ABNアドバイザーズ(あおぞら銀行100%子会社)では執行役員営業本部長として営業組織を牽引。2024年10月より上場会社CINCの100%子会社設立後、現職に就任。

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