CINC CapitalはCINC(証券コード:4378)のグループ会社です。
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M&A / 基礎知識
- 公開日2025.03.12
- 更新日2025.03.12
M&Aのロールアップとは?ロールアップの目的と成功させるポイント
M&Aの業界で注目を集める「ロールアップ」とは、複数の企業を買収して統合し、より大きな規模や競争力を生み出す手法です。特に、同じ業界や市場で小規模な企業を買収することで、企業の効率性を高めることができます。
本記事では、ロールアップ型M&Aの基礎知識や目的、成功のポイントなどをご紹介します。
目次
M&Aのロールアップとは
M&Aにおけるロールアップとは、複数の小規模企業を統合し、規模の拡大や市場での競争力向上を目指す戦略です。まずは、ロールアップ型M&Aの概要をご紹介します。
ロールアップ型M&Aの基礎知識
ロールアップ型M&Aとは、企業が同業他社や関連業種の企業を次々と買収し、事業の統合を進めていく手法のことです。ロールアップ戦略ともいわれています。
M&Aによって企業が一度に規模を拡大でき、市場競争で優位に立つことができるのがメリットです。規模の経済を活用した効率化や、市場シェアの拡大を実現できます。特に、業界内での再編が進んでいる市場や、成長が見込める新興業界でよく見られる手法です。
ロールアップ型M&Aの主な目的
ロールアップを活用したM&A戦略の主な目的の一つは、企業価値の向上です。買収した企業の組織やリソースを統合することによって、スケールメリットを享受し、効率的な運営が可能となります。企業全体のコスト削減が実現でき、競争力が向上するほか、投資家に対して魅力的な企業価値を提供することも可能です。
また、ロールアップを行うことで市場プレゼンスが向上し、外部からの評価が高まるケースもあります。業界での規模が大きくなると、取引先との交渉力の強化や、より多くの市場シェア獲得なども期待されます。
このように、ロールアップを成功させることは、企業の成長を加速させ、業界での立ち位置を強化するために重要な戦略といえるでしょう。
ロールアップ型M&Aの特長
ロールアップ型M&Aは、単なる企業の買収に留まらず、複数の企業を統合して新たな価値を創出することを目指す戦略です。ここでは、特長についてご紹介します。
利益の拡大を追求する
ロールアップ型M&Aで複数の企業を統合することにより、事業の規模が拡大します。コスト削減や効率化が進み、利益を最大化することが可能です。
また、買収した企業が持つ既存の市場や顧客基盤を活用すれば、新たな収益源が生まれ、利益の拡大が期待できます。さらに、企業間の重複部分を削減することで、無駄なコストを抑え、利益率の向上も図ることができます。
シナジー効果を創り出す
シナジー効果とは、複数の企業がそれぞれ単独で持つ能力を組み合わせ、それぞれの価値を単純に足し合わせた合計よりも大きな価値を生み出すことを指します。
ロールアップ型M&Aでは、統合した企業間での技術やノウハウの共有、業務プロセスの効率化、顧客基盤の相互活用など、さまざまなシナジー効果が期待されます。
業界全体の再編を促す
ロールアップ型M&Aは、企業単体での成長に留まらず、業界全体の再編を促す役割も果たします。複数の企業が統合されることで、業界内での競争構造が変化し、市場に変化をもたらすでしょう。
競争が激しい業界では、ロールアップを通じて企業間の統合が進むことによって、運営の効率化やコスト削減も進みます。結果として業界全体の競争力が強化され、安定した市場環境が形成されることも期待できます。
自社の不足しているスキルや経験を補う
ロールアップ型M&Aは、自社の成長に必要なスキルや経験を補完するためにも重要な手法です。特定の技術やノウハウを持った企業を買収することにより、自社では欠けている部分を補えます。
製品やサービスの質が向上し、新たな市場に進出するための基盤が整うでしょう。また、経験豊富な経営陣やスタッフを取り込むことによって、経営の質が向上し、企業全体の成長にもつなげられます。
ロールアップ型M&Aを成功させるポイント
ロールアップ型M&Aを成功させるためには、単に企業を買収するだけでなく、統合後の戦略的ビジョンと計画的な実行が求められます。企業価値を最大化し、期待するシナジー効果を得るためにも、以下のポイントをしっかり押さえておきましょう。
明確なビジョンと戦略を立てる
ロールアップ型M&Aを成功させるためには、統合後に目指すべき明確なビジョンを持つことが不可欠です。単なる規模の拡大だけではなく、どのような市場優位性を確立するのか、どのようにシナジー効果を最大化するかを考慮した戦略を立てることが重要です。
具体的なビジョンは、買収対象企業の選定や統合後の実行計画に深く関わり、企業全体の方向性を示す指針となります。コスト削減や新市場への進出、技術革新など、ロールアップを通じて実現したい目標を明確にしておくことが大切です。
シナジー効果が期待できる企業を選定する
ロールアップ型M&Aの成功には、シナジー効果が期待できる企業を選定することが重要です。買収対象企業同士の相乗効果が十分に得られるかどうかが、統合後の業績に大きな影響を与えます。
場合によっては文化的な衝突などによる統合失敗のリスクが存在します。そのため、技術やノウハウ、顧客基盤の共有や業務効率化の可能性を考慮し、どの企業を統合することでもっとも大きな成果を得られるかを見極めることが大切です。
選定する際には、業界の特性や市場動向も考慮し、長期的な成長を見据えた企業選びが求められます。
ターゲット企業の詳細な調査を行う
ロールアップ型M&Aを進めるにあたり、ターゲット企業のデューデリジェンスを行うことは不可欠です。ターゲット企業の財務状況、経営状態、業務プロセス、文化などを徹底的に分析することによって、統合後のリスクを最小限に抑えられます。
また、買収対象企業の内部事情や市場での競争力を深く理解することで、買収後の統合プロセスにおける問題点を予測し、事前に対策を講じることが可能になります。
M&Aの成否を左右する要素の一つとなるため、十分な時間とリソースをかけて調査することがおすすめです。
計画的・効率的にロールアップ戦略を進めていく
ロールアップ型M&Aを実行する際には、計画的かつ効率的に戦略を進めていくことが求められます。統合プロセスが遅れたり、目標を見失ったりすると、期待したシナジー効果や利益の拡大は実現できません。
そのため、統合の各段階において明確なタイムラインと実行計画を設定し、進捗を定期的に確認・修正していくことが重要です。計画的な進行を実現するためには、専門家の助言を仰ぎ、適切なリソースを割り当てる必要があります。
さらに、効率的な統合を実現するためには、買収後の組織文化の調整や人材の統合にも十分に配慮し、スムーズな業務運営を実現することが求められます。
まとめ|ロールアップ型M&Aを活用して、M&Aを成功に導こう
ロールアップ型M&Aは、複数の中小企業を統合し、規模の経済やシナジー効果を得ることで、企業の競争力を大幅に向上させる強力な戦略です。
成功するためには、明確なビジョンと戦略を立て、シナジー効果が期待できる企業を選定し、徹底的な調査を行うことが不可欠です。ターゲット企業の詳細な分析を行い、効率的に統合を進めることで、市場シェアの拡大や企業価値の向上も可能となるでしょう。
そのためにはM&Aの専門家にアドバイスをもらうこともポイントです。CINC Capitalは、M&A仲介協会会員および中小企業庁のM&A登録支援機関として、ロールアップを含めたM&Aのご相談を受け付けております。業界歴10年以上のプロアドバイザーが、お客様の真の利益を追求します。M&Aの相談をご希望の方はお気軽にお問い合わせください。
この記事の監修者

CINC Capital取締役執行役員社長
阿部 泰士
リクルートHRマーケティング、外資系製薬メーカーのバクスターを経て、M&A業界へ転身。 日本M&AセンターにてM&Aアドバイザーとして経験を積み、ABNアドバイザーズ(あおぞら銀行100%子会社)では執行役員営業本部長として営業組織を牽引。2024年10月より上場会社CINCの100%子会社設立後、現職に就任。