CINC CapitalはCINC(証券コード:4378)のグループ会社です。
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業種
- 公開日2025.03.26
- 更新日2025.04.02
サロンを売却するメリット|主な売却方法、高値にするポイント
売上が減少し経営が立ち行かない、オーナーの業務負担が大きいなど、さまざまな理由でサロン売却を検討する方は多いのではないでしょうか。
廃業という選択肢もありますが、従業員の雇用を守ることができず、諸費用の支払いが発生するといったデメリットがあります。サロン売却の方法によっては上記のような問題を解消し、利益を得ることも可能です。
本記事では、エステサロンや美容室などの売却を検討している方へ向けて、サロン売却のメリットや具体的な方法を解説します。また、サロンを高く売却するために知っておきたいポイントもお伝えするため、ぜひ参考にご覧ください。
目次
美容エステ・美容室・理容室・ネイルなどのサロンを売却するメリット
サロン事業を手放す際、廃業ではなく売却を選ぶことで、どのようなメリットを得られるのでしょうか。以下では、売却による具体的なメリットを解説します。
売却益を得られる
サロンを売却することで売却益を得られる可能性があります。売却価格が負債を上回れば、次のビジネスへの投資や、経営者引退後の生活資金として活用することが可能です。まとまった金額を確保できるのは大きな魅力といえます。
廃業に伴う諸費用が軽減される
売却ではなく廃業を選んだ場合、設備の処分費用や店舗の原状回復費用など、さまざまなコストが発生することがあります。法人の場合は登録免許税や官報公告などの費用も必要です。
また、廃業に際しては煩雑な手続きがあるため、税理士や司法書士などに依頼するケースが珍しくありません。その場合は報酬も支払うことになります。サロンを売却できれば、こういった費用負担を軽減できます。
個人保証や担保から解消される
サロン経営者の中には、開業時に個人保証や担保付きの融資を受けている方もいるでしょう。取り立ての対象が経営者個人の財産となるため、経営不振に陥った場合は個人資産を切り崩す必要がある点がデメリットです。
売却する際、交渉次第では買い手側に債務を肩代わりしてもらえることがあります。身軽になるため、新規事業へ挑戦しやすくなる点もメリットといえます。
後継者がいない悩みを解消できる
事業承継の形で売却すれば、サロンを引き継ぐ相手を見つけることができます。経営者を引退したい場合や、その他の事業を始めたい場合なども、後継者を確保することで次のステップへ進みやすくなります。
売却方法によっては従業員の雇用を継続できる
M&Aを行う場合、事業の引き継ぎ先が継続して従業員を雇用するケースもあります。M&Aとは「Mergers and Acquisitions」の略称で、「企業の合併・買収」を意味します。
サロンのM&Aによって第三者に事業を承継すれば、店の形態や従業員の顔ぶれも同じまま、店舗を存続させることが可能です。従業員の雇用を守れるのも大きなメリットといえます。
売却方法によっては業績の改善や向上が見込める
M&Aによる売却では、買い手企業の資金力やノウハウを活用し、事業の成長や業績向上が期待できる場合もあります。経営に課題を抱えているサロンも、売却を選ぶことで収益の安定化や採用力強化などにつながり、店舗運営を継続できるケースがあるでしょう。
サロンを売却する主な方法
サロンの売却には、主に「居抜きでの売買」と「M&A」の2つの方法があります。それぞれの特徴を比較してみましょう。
居抜きで売買
店の設備や内装を変えず、買い手にそのまま引き渡すのが「居抜き売却」です。買い手側は店舗に必要な設備を購入せずに済み、初期費用を節約できます。売り手側は店を引き渡す直前まで従来通りに運営でき、設備廃棄や原状回復の費用も抑えられるのがメリットです。
ただし、居抜き売却では不動産賃貸借契約の承継手続きや、賃貸人(オーナー)の承諾が必要となる点に注意しましょう。また、従業員を引き継ぐには個別の合意が必要となります。
M&A
M&Aには「株式譲渡」「事業譲渡」「合併」などの手法があります。いずれの場合でも従業員の雇用継続を交渉することができます。
株式譲渡では、売り手の保有している株式をすべて買い手企業へ売却します。事業譲渡では事業のすべてもしくは一部に価格を付け、売却するのが特徴です。合併では、売り手と買い手が一つの企業として統合されます。それぞれ異なるメリット・デメリットがあるため、適切な方法を検討しましょう。
サロンを高値で売却するポイント
サロンを可能な限り高値で売るためには、自店舗の収益性や強みを明示することが大切です。必要に応じてプロのサポートも依頼しましょう。こちらでは、サロン売却前に知っておきたい、高く評価されるためのポイントを解説します。
今後の収益性を示す
買い手に対して、今後の収益性を予測するデータを提示することが大切です。過去の売上などを踏まえて予測を立て、わかりやすい資料を作成しておきましょう。収益予測の根拠となった情報も記載しておくことがポイントです。売上金額や顧客単価、店舗維持費など、さまざまなデータをまとめておきましょう。
サロンの強みを明確化する
サロンの売却価格を高めるためには、立地や設備、構造などの店舗の強みを明示することが重要です。他店舗と差別化できている部分があれば、より価値が高いサロンとして買い手にアピールすることができます。
また、サロンの人材やサービスの質なども明確な強みとなります。例えば、人気が高く優秀なスタッフがいる場合、事業を引き継いだ後もすぐに収益を上げられると予想されます。
クチコミ評価の高い独自サービスを展開している場合、顧客からの根強い支持が得られると考えられるでしょう。こういった要素は、買い手からの印象を高めることにつながります。
M&A仲介会社へ相談する
サロンの売却経験がなければ交渉や資料作成などの方法がわからず、自店舗の強みをうまく伝えられない可能性があります。相場感の把握も難しく、適正な売却価格が判断できないことも考えられます。加えて、売却準備には多くの手間がかかるため、経営の合間に作業を進めると売却までの期間が長くなってしまうでしょう。
こういった問題を解決するため、サロン売却を行う際は専門家に相談することがおすすめです。M&A仲介会社にはプロのアドバイザーが在籍しており、サロン市場動向を押さえた的確なサポートを行ってくれます。書類作成なども任せられるため、売却までのプロセスもスムーズになり、成約までの期間を可能な限り短縮することもできるでしょう。
また、M&A仲介会社のネットワークにより、自店舗にとって適切な売却先を見つけやすいのも魅力です。個人間でのやり取りではトラブルが生じた際に解決が困難になるケースもありますが、仲介会社による支援を受けることでリスク回避につながります。
仲介会社によってサービス内容や手数料などは異なります。できれば複数社を比較して、信頼のおける会社を探しましょう。
サロンのM&A事例
株式会社シェアリング・ビューティーによる株式会社FERIAのM&A
株式会社シェアリング・ビューティー(東京都目黒区)は、2023年7月27日、関西エリアで美容室・ネイルサロンを展開する株式会社FERIA(大阪府大阪市)の全株式を取得し、グループ化しました。
FERIAは2008年に創業し、大阪府を中心に美容室7店舗、アイラッシュサロン3店舗を運営する企業です。一方、シェアリング・ビューティーは、東京を中心に美容室11店舗・ネイルサロン4店舗を展開し、福岡・広島・名古屋・札幌など地方都市にも進出。加えて、美容メディア「HAIR」やスタイリスト専売ブランド「ONCE」など、デジタル分野にも強みを持っています。
本M&Aにより、シェアリング・ビューティーは関東と関西を中心に合計25店舗を展開する規模へと成長。FERIAの関西でのブランド力とシェアリング・ビューティーのDX・マーケティング戦略を融合し、さらなる事業拡大を図ります。また、M&Aを積極的に活用しながら、今後も美容業界でのリーディングカンパニーを目指していく方針です。
【出典】株式会社シェアリング・ビューティー「株式会社FERIAの全株を取得し、関西エリア10店舗がグループ入り」
GFA株式会社による株式会社ミュゼプラチナムのM&A
GFA株式会社(東京都港区)は、2023年11月30日、同社が運営する美容脱毛サロン「キレイモ」28店舗の事業を株式会社ミュゼプラチナム(東京都港区)へ譲渡する最終合意を締結しました。
GFAは2023年9月にミュゼと基本合意を締結し、その後の協議を経て、事業譲渡契約を正式に締結しました。ミュゼの親会社である船井電機・ホールディングスは、GFAの関連会社であり店舗運営を担う株式会社エピソワへ出資を行い、今後もエピソワがミュゼの店舗運営を業務委託として継続することになっています。
本譲渡では、キレイモの運営資産(建物・設備・商標権など)を含めた事業全体を900百万円(税抜)で譲渡。従業員はGFAからミュゼへ移管されず、エピソワの従業員が引き続き業務に従事します。また、ミュゼは本事業に関する契約負債を引き継ぐことで、GFAの財務状況改善にも寄与すると見られます。
本件M&Aにより、ミュゼは業界トップの地位をさらに強化し、GFAは脱毛事業からの撤退により経営資源を再構築する方針です。今後も美容業界では、競争力強化のためのM&Aが活発化すると予想されます。
【出典】GFA株式会社「美容脱毛サロン事業の譲渡に関する基本合意のお知らせ」
株式会社ヤマノホールディングスによる株式会社L.B.GのM&A
ヤマノホールディングスは、2019年10月1日付で美容室運営の株式会社L.B.Gの株式52%を取得し、連結子会社化した。本件M&Aの目的は、同社の美容事業の成長スピードを加速させることにある。
ヤマノホールディングスは、中高年層向けの低中価格帯の美容室を展開しており、和装宝飾事業とのシナジーを活かした着付けサービスも提供。一方、L.B.Gは「La Bonheur」ブランドで20〜30代女性向けの中高価格帯美容室を首都圏に展開し、短期間で急成長を遂げていた。特に、正社員雇用を重視した組織作りや、Webマーケティングを活用した集客力が強みとなっている。
本M&Aにより、ヤマノホールディングスはL.B.Gの成長モデルを活用し、全国規模での出店を加速させる狙いだ。L.B.Gの代表・鈴木氏は引き続き経営を担い、ヤマノホールディングスは経営管理やコンプライアンス強化、人材教育面で支援を行う。これにより、ターゲット層の異なる美容ブランドの融合が進み、同社の美容事業全体の競争力向上が期待される。
【出典】株式会社ヤマノホールディングス「株式会社L.B.Gの株式取得(連結子会社化)に関するお知らせ」
まとめ|サロン売却はノウハウをもった専門家のサポートを活用しよう
サロン売却のメリットや主な方法、高値で売却するコツをご紹介しました。経営者にとって、サロンの売却は重要な転機となります。自店舗にとって最適な方法を検討し、しっかりと準備を行った上で売却に踏み切りましょう。
サロン売却を成功させるために、M&A仲介会社を利用するのも効果的な方法です。CINC Capitalは、M&A仲介協会会員および中小企業庁のM&A登録支援機関として、M&Aのご相談を受け付けております。業界歴10年以上のプロアドバイザーが、お客様の真の利益を追求します。M&Aの相談をご希望の方はお気軽にお問い合わせください。
この記事の監修者

CINC Capital取締役執行役員社長
阿部 泰士
リクルートHRマーケティング、外資系製薬メーカーのバクスターを経て、M&A業界へ転身。 日本M&AセンターにてM&Aアドバイザーとして経験を積み、ABNアドバイザーズ(あおぞら銀行100%子会社)では執行役員営業本部長として営業組織を牽引。2024年10月より上場会社CINCの100%子会社設立後、現職に就任。