CINC CapitalはCINC(証券コード:4378)のグループ会社です。
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業種
- 公開日2025.03.25
- 更新日2025.04.02
コインランドリーのM&A│市場の動向や相場の目安、メリットについて
コインランドリー業界は、店舗数の増加や新規サービスの導入によって注目を集めています。
そんな中、M&Aはコインランドリーの店舗運営を強化したい事業者や、新たに市場参入を目指す企業にとって魅力的な選択肢です。
本記事では、コインランドリー業界のM&Aの動向や相場の目安、さらには売り手・買い手それぞれのメリットについて解説します。
目次
コインランドリー業界のM&Aの動向
コインランドリー業界は、近年拡大を続けている一方で、地域ごとの競争激化や人口減少といった課題にも直面しています。まずは、コインランドリー業界の市場動向を見ていきましょう。
コインランドリー業界の市場動向
近年の市場動向として、大きく2つの傾向が挙げられます。一つは、店舗運営の効率化を目指した大手企業による小規模店舗の統合が進んでいる傾向です。これにより、経営の安定性や設備投資の効率化が実現し、利用者に対するサービス品質の向上が図られています。
もう一つの傾向として、デジタル化や付加価値サービスの導入が挙げられます。例えば、スマートフォンアプリを使った洗濯機の予約や稼働状況の確認、洗濯物の宅配サービスなどは注目のサービスです。このような動向に伴い、IT企業や外食チェーンなど異業種からの参入も増加しています。
コインランドリーのM&Aの相場について
コインランドリーのM&Aでは、事業規模や収益状況、立地など多くの要因が価格に影響します。ここでは、M&A相場の目安と価格変動に影響を与える具体的な要素について解説します。
コインランドリーのM&A相場の目安
コインランドリーのM&Aの企業価値評価では、主に「EBITDA倍率」や「売上高」などの財務指標を基準とし、これらに各種の調整要素を加味して算出します。評価に影響する要素は、次に詳しく解説します。
具体的な評価倍率は、複数の要素や市場環境により大きく変動するため、M&A専門家へご相談ください。
M&Aにおける価格変動に関わる要素
立地
立地条件は、コインランドリーの収益性を大きく左右する重要な要素です。人口密度が高い住宅街や学生が多く住む地域では、高い需要が期待できるため、M&A価格が上昇する傾向があります。一方で、競合店舗が多い地域や人口減少が進むエリアでは、価格が低くなることもあります。
設備状況
店内に設置されている洗濯機や乾燥機の設備状況も重要な評価基準です。最新型で高性能な機器が揃っている店舗は、修繕費用のリスクが低いため、高値で取引されることが一般的です。
反対に、古い機器が多い場合、設備更新費用が必要になるため、M&A価格が低くなる可能性があります。
収益率
収益率の高いコインランドリーは、投資回収期間が短いことから買い手にとって魅力的であり、価格が高く設定される傾向があります。一方、収益率が低い場合は、運営リスクが高いと判断され価格が抑えられることがあります。
顧客状況
顧客の定着率や利用頻度もM&A価格に影響を与えます。リピーターが多い店舗や近隣住民からの信頼が厚い店舗は、買収後の経営が安定しやすいため、価格が上がる要因の一つです。
一方、新規顧客が少なく、顧客基盤が弱い店舗は、将来的な集客リスクを考慮して価格が低めに設定される場合があります。
売却側のコインランドリーM&Aのメリット
コインランドリーをM&Aで売却することには、経営者にとって多くのメリットがあります。事業のリスク分散や資金調達、キャッシュフローの改善など、売却を通じて得られるさまざまな利点を見ていきましょう。
事業リスクの分散
コインランドリー事業を売却することで、経営者はリスクを軽減できる場合があります。コインランドリーは設備投資や維持管理コストがかかる上に、地域の競争状況や景気変動の影響を受けやすい業界です。
M&Aで売却することにより、こうしたリスクを他社に移転でき、経営者は新たな事業に集中できるようになります。
資金調達
コインランドリー事業の売却により、一括でまとまった資金を得ることが可能です。この資金は、別の事業への投資や個人の資産形成、または借入金の返済などに活用できます。
特に、安定した収益を上げている店舗は高額で売却できる可能性があり、経営者にとって大きな資金調達の手段となります。
キャッシュフローの改善
コインランドリー事業を売却することで、固定費や運営コストを削減可能です。例えば、設備のメンテナンス費用や光熱費、人件費などの運営コストが不要になるため、全体的なキャッシュフローが改善します。また、売却による一時的な収入は、経営全体の財務状況を強化する助けにもなります。
売却コインランドリーをM&Aの注意点
コインランドリー事業を売却する際には、多くのメリットがある一方で、慎重に進めるべきポイントも存在します。ここでは、注意すべき点を解説します。
法律や規制について確認する
コインランドリー事業は、地域によって法律や規制の対象となる場合があります。具体的には、防火設備や排水処理に関する規定、営業時間や営業許可に関する条例などです。
これらの規制を確認し、適切に対応しているかを事前に把握しておくことで、売却後に買収者との間でトラブルが発生するリスクを軽減できます。また、適法性を証明する書類を整えることで、買収交渉もスムーズに進むでしょう。
M&Aについて知識をつける
M&Aには、株式譲渡や事業譲渡など、さまざまなスキームがあります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分の事業に合った手法を理解することが重要です。
また、買収価格の適正性や交渉の進め方について知識を深めておくことで、不利な条件での売却を避けられます。必要に応じて、M&Aの専門家への相談を検討しましょう。
買い手企業を適切に選ぶ
買い手企業の選定は、事業売却の成否を左右する重要なポイントです。買い手企業の財務状況や事業運営の実績、経営方針を慎重に検討する必要があります。
例えば、事業の継続性を重視する場合は、買収後も地域社会や顧客への影響を最小限に抑えられるような買い手企業を選ぶべきです。また、買収契約書には、従業員の雇用維持やサービス品質の確保に関する条項を盛り込むことも考慮しましょう。
コインランドリー運営企業のM&Aの事例
コインランドリー業界では、競争力の強化や事業規模の拡大を目的としたM&Aが活発に行われています。ここでは、実際にあったコインランドリー業界のM&A事例をご紹介します。
センコーグループホールディングス株式会社によるダイヤクリーニング株式会社のM&A
センコーグループホールディングス株式会社(東京都江東区)は、2021年11月9日、岡山県を中心にクリーニング事業を展開するダイヤクリーニング株式会社(岡山県倉敷市)の全株式を取得し、グループ化しました。
ダイヤクリーニングは、クリーニング業界で売上10位前後の大手であり、中四国エリアと兵庫県西部に約200店舗を展開しています。特に、コインランドリー事業では約100店舗を運営し、西日本最大級の規模を誇ります。クリーニング店とコインランドリーの併設店舗や、コンビニ・ショッピングモール・薬局などへのハイブリッド出店も積極的に進めています。
センコーグループは本件M&Aを通じて、生活支援事業の領域を拡大し、ライフサポート事業各社との連携を強化する方針です。さらに、古着の回収やリサイクルなどの環境貢献事業も視野に入れ、新たなサービス開発を推進していく考えです。本件は、物流を中心とするセンコーグループが生活支援分野へと事業を多角化する戦略的な動きといえるでしょう。
【出典】センコーグループホールディングス株式会社「中四国エリアで、クリーニング大手企業をグループ化」
ファミリーマートによるコインランドリー事業の売却
ファミリーマートが展開する24時間営業のコインランドリー事業「ファミマランドリー」は、株式会社コレカなどに売却されました。ファミリーマートは顧客増加を目的としてコインランドリーを併設した複合型店舗を運営していたものの、店舗拡大に至らず撤退しています。M&Aを活用して不採算事業を整理し、経営資源を効率的に集中させる取り組みの一例といえます。
吉野家の特例子会社三幸舎ランドリーセンターがコインランドリー事業参入
𠮷野家ホールディングスの特例子会社である三幸舎ランドリーセンターが、2018年に神奈川県相模原市でコインランドリー「Water Wash」をオープンしました。こちらのコインランドリーは吉野家の店舗に併設されています。吉野家のブランド認知度を活用し、店舗への集客力を高めることを狙った戦略の一環です。
【出典】株式会社TOSEI「吉野家HD 特例子会社 三幸舎ランドリーセンター」
まとめ|コインランドリーのM&Aは専門家を活用し成功させよう
コインランドリー業界のM&Aは、事業拡大や資産効率化、経営資源の最適化を図る上で重要な選択肢となり得ます。その際は、売却後のリスク回避、法律や規制の確認などを踏まえて慎重に検討することが重要です。
事業戦略の転換や新たな市場参入の一環としてM&Aを成功させるには、業界知識を有する専門家やアドバイザーに相談するのがおすすめです。適切な支援を受けながら、自社に適した条件でのM&Aを実現しましょう。
CINC Capitalは、M&A仲介協会会員および中小企業庁のM&A登録支援機関として、M&Aのご相談を受け付けております。業界歴10年以上のプロアドバイザーが、お客様の真の利益を追求します。M&Aの相談をご希望の方はお気軽にお問い合わせください。
この記事の監修者

CINC Capital取締役執行役員社長
阿部 泰士
リクルートHRマーケティング、外資系製薬メーカーのバクスターを経て、M&A業界へ転身。 日本M&AセンターにてM&Aアドバイザーとして経験を積み、ABNアドバイザーズ(あおぞら銀行100%子会社)では執行役員営業本部長として営業組織を牽引。2024年10月より上場会社CINCの100%子会社設立後、現職に就任。